母の実家の仏壇から祖父母の結婚式の写真を見つけた日、幼い頃に祖母が話してくれた「人は事切れると星になる」という話を思い出した。
実際は星にならずとも、わたしたちを構成している原子は生態系に取り込まれ新たな姿に変わり息づいていく。そういった意味では「星になる」話はファンタジーとは言い切れないのかもしれない。
何かを失ったように見えても、また別の何かを手に入れている。
こどもの頃は「大人になればできることが増える」と信じて疑わなかったけれど、大人になってみたら「こどもの頃は出来たのに」と、思う事も多いように。
失った時からきっとここに何かが齎される。
そうやって常に何かを交換して、一定の持ち物で進んでいるのだと感じる。
絵を描いています