8/23
立ち寄ったコンビニで、「面積の公式を使わないで解けますか?」と書かれた算数の問題を見かけた。面積の公式を使わずに面積が出せるのか? 妻の答えは「親に聞く」というものだった。僕の答えは「Twitterに投稿する」(あるいは「解けません」)。なのでTwitterに投稿したところ、いくつかの知見が得られた。
寝る前に「ギルティ」を観る。緊急コールセンターに、いままさに誘拐されている最中の女性からSOSの電話がかかってくる、というもの。ほとんどが電話のシーンだけなのに物語が大きく展開するのがすごい。お金がなくても名作はつくれる。
8/24
今さらながら「オナニーマスター黒沢」を全巻読む。タイトルはあれだけど、すごいマンガだった。タイトルで引いてしまうのがもったいない名作。原作の小説の方は、一般流通に乗るようにちゃんと改題していた。オナマスのマンガを描いたひとが、「背すじをピン!と」のひとだと知って驚く。
なんだかずっと「自分」がダレているな、と思う。もうちょっとアウトプットをして立て直したい。冬日さつきさんのサイトを見ていて、自分でもサイトをつくろうかなあ、などと考える。すでにいくつかアウトプットできる場はあるのだけど。ほとんど使っていないサーバーとドメインは、今期で止めることにした。
夕方からオンラインミーティング。途中「逆に言えば」を乱発され、なにが逆でなにが順なのかわからなかったけど、とりあえず頷いていた。
とうとうパラリンピックが始まってしまった。わかってはいたけど、中止の議論なんて微塵もされなかった。開会式をちらっと見たけど、オリンピックより格段によかったんじゃないかと思う。と同時に、淡々と、入場して、宣誓して、解散するみたいな形式的な式典の方が時勢に合ってるんじゃないかという思いも持った。結局は資本主義って思わされた開会式だったな。
8/25
起きる直前に見た夢で、カードゲームと一体になったドッヂボールを見た。よいプレイをしたひとは、カードのグレードが上がる(カードのイラストも変化する)らしく、中でも女性でもっともめざましいプレイをしたひとは、カードが「女王様」になるとのこと。女王様になった途端、ドッヂをしていた小学生の女の子の口調がえらそうになり、「早速女王気取りやんwww」と笑っていたら、公式でも「女王気取り」と名付けられているらしく、それを知って腹を抱えるほど笑ってしまった。こうやって文字にしてみるとなにがおもしろいのかそんなにわからないけれども。夢だけど現実でも笑ってたんじゃないかと思うほどで、妻に笑っていたか訊いたところ、別に笑ってはいなかったらしい。
妻がパラリンピックをずっと見ているので、見るともなく見る。ルール自体がもっと独自の進化をとげてもいいと思うのだけど、健常者のルールの縮小版という印象を受けた。
DMMブックスが50%ポイント還元というので、ついついマンガを買ってしまう。冨樫義博の初期作を読み、読切の短編ですでに「ハンター×ハンター」の要素が詰まっていることに驚く。というか「レベルE」でそれらの要素を網羅してたんだな。
寝る前に「ブルーノート・レコード」を観る。ジャズのドキュメンタリー。エモかった。
8/26
植本一子さんの「降伏の記録」を読む。無自覚なのだろうけど復讐のための文章だな、と思った。家族への、夫への、自分自身への。誰にも気づかれないところで大声をあげて泣いているの、実は声がもれててみんな気づいてるよ、みたいな文章で、とにかく痛々しかった。最近どんな文章を書かれているのか知らないけど、少なくともなにかに復讐しなくていいような生活を送られているといいな。
8/27
3時半に目が覚める。酔っていつの間にか寝ていたようで、寝た記憶がない。朝方「マチルド、翼を広げ」を観る。子どもの感覚を瑞々しく描いた作品だった。
今日は植本一子さんの「家族最後の日」を読む。昨日読んだ「降伏の記録」よりも時系列としては前で、文章の痛々しさがあまりない。2冊を読み比べて、精神的に追い込まれるとひとはこうも文章の端々で叫ぶようになるのか、と知った。
寝る前に「ホラー・エクスプレス/ゾンビ特急地獄行」を観る。真面目につくったのにB級になってしまった感じの映画。線路を切り替えると列車が崖から落ちるようになっている、という場面があるのだけど、その路線作ったやつなに考えてんだと思った。
8/28
午後オンラインミーティング。たのしく話す。
それから映像の編集。40分近い素材を粗で編集していく。
寝る前に「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を観る。いま荒木飛呂彦先生の「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」を読んでいて、ホラー映画の魅力を教わったので、古典的なゾンビ映画を観ることに。ゾンビの群れに襲われるという緊急事態なのにヒューマンエラーがとても多く、身につまされた。
8/29
妻と口論になる。ほぼそれで1日が終わった感じ。
寝る前に「ウィークエンドはパリで」を観る。イギリス在住の熟年夫婦が、結婚記念日の週末にパリで過ごす話。妻の行動が破天荒で「えっ」と思うことも多かったが、夫婦で酸いも甘いも知るというか清濁併せ呑むというか、そういう話で渋かった。僕もちょうど妻と口論になったばかりだったので、余計に思うところがあったのかもしれない。万人に響く映画ではないと思うけど、観てよかった。
初老