泣いている猫耳の生えた子

2月の続き

同居人がいないと料理がいつにも増して適当になる。心の調子がよくない。食生活もよくない。

心の調子とご飯の様子がよくない。朝からずっと雨。夕方ごろ止んで虹が出た。

絵を描く。ずっとシューズラックにしていた本当はマガジンラックだったもの、を改造して本棚にする。食生活を改めよう、たんぱく質を摂ろう、とスーパーへ行く。むね肉や大豆製品を買う。お風呂に浸かりたくなったので入る。ぽかぽかたましい

伊藤亜紗『手の倫理』読む。面白い。府中の啓文堂書店は、講談社選書メチエと、医学書院のケアをひらくコーナーが隣り合っているのがよい。

斎藤美奈子『妊娠小説』が届いていたのでざっと読む。面白い予感。この評論で紹介されている村上春樹『風の歌を聴け』も買っておいたので、ざっと読む。

「愛・暴力・セックス」が含まれるような漫画を描いてほしい、とのオーダーが来たけれど、そのような漫画は描けない、というような話を同居人にする。すると同居人がいきなり「東京の福生市から沖縄へ米軍基地が移転した(※してない)ことによって内面化された暴力が云々、よって暴力は個々の内側へなんたらかんたらなのである!!」と演説を始めて、そういう都市論?でもあるのかと思ったら、適当に言ったそうだ。

お散歩メンバーと『花束みたいな恋をした』を観る会。9時に調布に集合。朝イチの回なのに混んでいる。聖地だからか、割引があるからか、リモートワークのおかげか。映画はとてもよかった、というのもいろいろな加点が含まれてなのだけど(友人と観たこと、調布で観たこと、多摩川沿いに住んでいたこと、麦くんや絹ちゃんがどん詰まりにならないために、私たちはこの社会でどう生きていけばよいのか…などなど)。感想はロイホまでとっておこうと、電車に揺られて仙川のロイホへ。店員さんが正確に動き、正確に発音するので印象に残る。店員さんに、「クリームソーダはもうないのですか」と聞くと、残念そうな顔をして「私も大好きだったのですが、残念ながら無くなってしまいました」と言ったあと、ぱっと表情が明るくなり、「しかしドリンクバーのメロンソーダに、単品のアイスクリームを乗せることによって、再現することが可能でございます!」と教えてくれた。ご飯とパフェを食べながら意見交換、楽しかった。

できるだけ「よい容れ物」であることに努めるしかないのかもしれない。